脈々と
F10号(455×530mm)
アクリル絵具、キャンバス
2013年
この痕跡はつづく。
以前がつづいてきたように、今未来もリズムに乗って点を打つ。
隠した怪我の跡も、忘れたことにした嫌な思い出も、エッセンスのひとつ、音楽をつくる。
汚いものも過ぎれば笑い話、綺麗に変換、肯定しよう。
わたしを好きなきみやあなたのために、わたしを好きなわたしのために、そのまま生きていこう。
パッション溢れているようで、深みもあり、大胆だけれど繊細。
この形になったのは2013年ですが、この絵になる前にはまた違う歴史がありました。
規則正しく綺麗に丁寧に水玉を描いていた2009年の絵。
その上から2013年に赤をまぶしました。
今以上に当時のわたしには衝動性が大切で、勢いをそのまま表現する必要があったのです。
激しいことやかっこいいことは好きだよ、でもいざキャンバスを前にすると小さくなってしまう。
そんな自分を蹴ちらしたい。
壊すことでつくる。壊すことは怖いけれど、つくれたら最高なものができるよ。
信じることが大事でした。
横打ちのビスもこの絵に至ってはいい味を出していると思います。
▶️脈々と
絵ができた経緯から、タイトルは脈々と続いていくことをイメージしました。
何がと言われればそれは最早全てなので、「脈々と」で敢えてとめています。
抽象画なのであなたの好きな方向で飾って楽しんでください。
側面にも描き込みがあるため額装なしでそのまま飾ることができます。