ちょうちょ トンボ ’84
F3 273×220mm
アクリル絵具、オイルパステル、キャンバス
ママとパパとわたし。
生まれたときから一緒。
みんなで海に行って、砂を拾った。
袋に詰めた大量の砂。
小さなアパートの庭に、ある日プライベート砂場が現れる。
彼らは若く、裕福ではなかったが、知恵と愛は膨大だった。
家族が大事。
特にお金があるわけではない核家族で一馬力の家でわたしは育ちました。
聡明な母は怖かったですが、根本的にとてもチャーミングな人です。
働きまくる保守的な父とは色々と相容れないこともありましたが、いつの間にか彼はものすごくリベラルでユニークな人になりました。
愛ある家庭ですくすくと育ったわけですが、彼らによく教わったのは、想像力を働かせろ、ということでした。
思いやりも優しさも新しさも挑戦も想像力が必要。
ある日突如アパートの庭にレンガを積み立て、みんなで海から拾った砂を流して砂場をつくってくれました。
そういう何気ない一つ一つがオリジナルで、愛情深いものだったなぁと思います。
タイトルのちょうちょは母を、トンボは父を、’84はその二人の元に生まれたわたしの西暦を表しています。
▶️白を残せるようになったのはここ最近のことです。
塗ることは衝動性も含めて意外に難しくはなく、敢えて塗らない・描かないことはバランスがすごく大事で、精神性も高く、辿り着くことが容易ではありませんでした。
出来るようになってうれしいです。
わたしはお習字が好きでした。
特に習ったりはしていませんでしたが、中学生の時に賞をもらったことがあります。
一筆に神経を極限まで乗せる書道の世界はとても心地よく、白を残す抜きの絵を描くときはそのときの感覚をよく思い出します。
側面にも描き込みがあるため額装なしでそのまま飾ることができます。
あなたの好きな方向で飾って楽しんでください。